少林寺拳法とは
少林寺拳法は1947年、日本において宗道臣が創始した教え・技法・教育システムによって、自信と勇気と行動力と慈悲心を持った社会で役立つ人を育てる“人づくり”の行です。 一人ひとりがまず頼りに出来る自己を確立し、人間同士が助け合い、共に幸せに生きるための道を説いています。
(※少林寺拳法連盟主催公式大会の画像です)
日本で生まれた護身の武道
世界40ヶ国で普及している「少林寺拳法」は、日本で生まれた日本の護身の武道です。
※注「少林寺拳法」は、いわゆる中国式拳法やカンフーではありません。
よく混同される中国の少林武術や少林拳も「少林寺拳法」とは呼ばれていません。
また、「流」の字がつく○○〇少林寺流拳法、○○少林寺流空手、スポーツ拳法等も「少林寺拳法」の流派ではなく別の組織の武道であり、教えや思想、スタイルも全く異なるものです。
「少林寺拳法」は、強さを競い合う格闘競技でもなければ、単に試合に向けて練習するスポーツのような武道でもありません。
では、練習で身につけた技や、鍛えた精神はどこでどうやって発揮するのでしょう?
人づくりの教育システム
少林寺拳法は、修練を通じて身心共に健全でたくましい人間になることで自信をつけ、他人の幸せも考えて積極的に行動する「勇気と正義感と慈悲心」を養う教育システムです。どんな困難にもくじけず立ち向かえる真のリーダーとなって、社会に貢献できる「本当に強い」人間を育てることを目的にした人づくりの行なのです。
護身の拳技
少林寺拳法は護身の拳技であり、暴力から身を守るために技を用い、いたずらに自分から人を傷つけることはしません。「いざ」というとき、自分の身を自分で守れる自信と、愛する人も困っている人も助けられる優しい心、単なる勝ち負けのことなどよりも、暴力やイジメの無い皆が幸せに暮らせる社会を作りたいという目的をもって日々の修練をしています。
協調性と思いやりの心を育てる
二人一組で行う少林寺拳法の技術練習は、健康な体づくりに加え、互いの技術の向上を願う思いやりの心を育みます。自分だけではなく、同士みんなが強くたくましくなる事を真剣に目指します。また異世代が集まる道場で、団体生活のルールも学ぶことができます。
生活のルールと礼儀
まず子供たちが最初に学ぶのは、靴を揃える、挨拶をする、掃除をする、身だしなみを整える、の4つ。生活のルールと礼儀をまずはきちんと身につけることから始まります。
「靴(履物)を揃える」という事は、禅の言葉で「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」といい、まず自分の足元を見て自身を確かめ、身近なことに気をつけるべきことをいいます。それは「残心」といって「そこに気持ちを残す」ことで、何事もほったらかしにしない「気づき」の心を養います。ただ「靴を揃える」だけのことのようですが、誰も見ていなくても気づき、何事においても見て見ぬふりしないで正しい行いができることに通じます。それは大人であっても同じことです。「言葉」では判っていても実際に「行動」できるかが大事なのです。
(※上記は洛南スポーツ少年団の見解です)
どんな練習をするの?
- ・掃除で道場も心もピカピカ!
- ・座って静かに精神統一、気持ちを落ち着かせよう!
- ・全員で基本練習。単独練習も皆でやると元気が出るよ!
- ・友達と相対練習。先生が細かく教えてくれるよ!
- ・お話・お勉強の時間が必ずあるよ。
今日は「弱い人がいたら助けよう」「本当の強さとは」というお話だったよ!